子どもアドボカシーに取り組んでいます

子どもアドボカシーとは、子どもの思いや願いをしっかり聴いて、その思いや願いをその子どもに関わる全ての人に伝え、子どものいのちと生活、学びと発達を守るはたらきです。

イギリスでは20年も前に法律で、すべての自治体が、子どもの声を聴きながら子どものしあわせのために取り組むようにと定められ、各地で様々な取り組みが行われてきました。

日本でも4年前に児童福祉法が改正され、子どもの権利条約の趣旨にのっとり、 すべての国民、市町、都道府県、国は、 子どもの声を聴きながら、 子どもをしあわせにする取り組むをすることが明記されました。

しかし、その後も、次々と悲惨な子ども虐待死が明るみに出て大騒ぎになりました。

いくら法律を作っても、子ども虐待の数は増えつづけるばかりです。

なぜいつまでたっても同じことが繰り返されるのか。

いつまでたっても終わらない子どもたちの受難は、この社会が大人中心の社会であることが原因だと、私は思います。子どもが軽んじられる社会から、子どもを尊重し、子どものつらい思い、困っていること、願っていることをしっかり聴きながら、子どもとともに生きる社会にしていかない限り、この問題は解決しないと思います。

そこで、いま何より大切なのは、子どもの思いや願いを、大人がしっかり聴くことだと思います。 特に困難な立場に置かれ、聴いてくれる人もいない 子どもについては、その子どものもとに出かけて行き、時間をしっかりとって子どもの思いと願いを聴く大人の存在こそが重要だと思います。

私は今、子どもが信頼して話すことのできる人、子どもが話す言葉に真剣に耳を傾け、受けとめた子どもの思いや願いをその子どもに関わる人々に伝え、子どもの願いが叶えられるよう見届ける大人を一人でも増やしたいと願い、 友人たちとともに、 イギリスの実践から学びつつ、どうすれば日本でそれが実現されるかを考えています。

子どもの思いと願いを尊重し、子どもとともに生きる社会を、いっしょにつくりませんか。

(定者 吉人)

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